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 ジェイン・ヨーレン著 井辻明美訳 ハヤカワ文庫刊



 高校生くらいの時に読んだ小説。久しぶりに再読してみた。
 本作は上下巻に分かれており、その上巻にあたる。
 下巻は白い女神

 本作は、一つのお話を「神話」、「伝承」、「物語」、「歴史」という4つの視点からかき分けることで、世界観に奥行きを持たせている。
 一つの伝説、予言の成就でもあり、当事者達のドラマでもあるのだ。

 「谷」と呼ばれる場所があった。
 そこには、女ばかりが住み、独自の文化と技術を受け継ぎながら、彼女たちは主に傭兵として糧を得ていた。
 そこに生まれた白髪の子供。
 その子は谷で普通に暮らしながらも、予言を体現する「白い女神」として、多くの苦難に立ち向かっていく。

 そんなお話である。
 ファンタジーなんだけども、魔法はあまり出てこない。
 歴史や文化、生活様式まで緻密に描かれているため、明確にその世界観をイメージしながら読むことができる。
 ジェンダーなどの絡みでイロイロ論評もできそうなんだけども、そういう所から離れても、非常に読み応えがあり、面白い作品。

 表紙は加藤洋之&後藤啓介。
 カバー買いだったのだけど、大満足の一品でした。
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 相方がネット右翼になった。

 「インドネシアは「我々には誇りがある。(戦争の)賠償金はいらない」って言ったんだよね。すごいよね(・∀・)」という話をした。

 「大東亜戦争は白人からのアジア解放戦争だったんだお(・∀・)」
 と、までは言わない。

 賠償賠償謝罪謝罪と連呼する中韓がちょっとウザイよねという感覚から、インドネシアってすごい、かっこいい、と感じているのだろう。

 「でも、当時インドネシアを支配してたオランダに「あなた方の利益を損なってしまった」と、日本は賠償したんだよね(´・ω・`) 」

 えーと、オランダの利益=インドネシアの不利益だよね。植民地化されたんだから。
 当時、社会党の村山富市が総理だったわけだが。
 「こういった行為は間接的にインドネシアの誇りを傷つけている」とか言う人もいそうだなぁと、なんとなく思った。

 私は、なんかもう、よくわからないけど、ダメっぽいよね。としか言えなかった。
 
 9月といえば運動会。
 私もリレーに参加した。

 入念なアップ。緊張してきたので、呼吸法でリラックス。
 よし、目一杯走れるぞと。駆け出したのはいいんだけども。
 スタート直後に両足が肉離れになってしまった。Orz
 もう、全力疾走もできない年なのかよと、ちょっと情けなく思った。
 そのうえ、前日に読んだのが米澤穂信のボトルネック
 鬱気分を満喫できました。

 スタートから10秒後、リアタイアを宣言し、医務室へ。アイシングしてもらって島の診療所へ搬送されるはずだったのだが、あいにく休日で外出中。
 台風も接近しているし、靭帯などへの影響も不明だったので、そのまま救急船で島外の病院へ。
 救急船から救急車へバトンタッチされ、病院へ。生まれてはじめて救急車に乗ったのだけども、救急隊員の人達は頼りになった(つд`)
 冷静だし、素早いし、自信に溢れているし。非常に安心できました。

 一番近い救急指定病院へつく間、近くで開業しているある医師の話になった。

 大きな病院は当直の医師がいないと受け入れしてくれない場合がある。
 最悪の場合、隣の市、そのまた隣の市へたらい回しにされるケースもあるそうだ。
 しかし、その開業医は「診察所=自宅」なのだ。
 差し迫った状況だと、どうしてもそこへ頼ってしまう。
 患者の多いとき、連日連夜対応してもらう場合もあり、ホントに申し訳ないのだと、その救急隊員の人は言っていた。

 全体を構成する中で、一部のパーツにばかり負荷がかかり、壊れてしまうと以前のようには修復できない場合もあるだろう。

 今あるものを継続するための方法を、真剣に考えないといけないんだろう。
 救急車の中で、自分達の生活が砂上の上にあるような。そんな気分になった。
ニッケル・アンド・ダイムド -アメリカ下流社会の現実
単行本
B.エーレンライク
東洋経済新報社
平均評価:評価:4.5



 編集者の口車に乗せられた筆者は「自給6ドルや7ドルの仕事でどうやったら生活できるのか?」という命題に対し、自ら体験しレポートすることになってしまう。
 そうして、できあがったのがこの本だ。

 筆者が自らに課したルールは三つ。
 ・仕事を探す際、自らの学歴や本来の仕事から得た技能に頼らないこと。
 ・採用された中で一番高給の仕事を選び、それにたいして最善を尽くすこと。
 ・可能な限り安い住居を選ぶこと。

 筆者は、3つの都市で「ウェイトレス」「掃除婦」「スーパーの店員」として働くことになる。
 それらの全てで共通していたのは「住」を確保することの困難さと、就労時の「尿検査」だ。

 住に関しては、まとまったお金を用意できないから、アパートを借りることができない、等が高い敷居として存在してる。これは日本も同じだ。

 しかし、就労時に行う「尿検査」の存在には驚いた。
 場合によっては、観察官の前でしないといけないらしい。
 これらをクリアするための方法が、ネットの掲示板でやりとりされている様子も興味深かった。
 「マリファナは脂肪に蓄積されるから、痩せてる人は有利」とか「検査前に水をたくさん飲む」とか。

 この上、性格テストを受け、やっと採用が決定する。
 
 これらのプロセスは、本当にちゃんとした労働者を確保するために貢献してるんだろうか?
 実際は労働者に対して「ゴマカシはきかないぞ。ちゃんと見ているぞ」と言っているにすぎない。しかし、それによって、多くの労働者の行動に歯止めをかけていると、雇用側は考えているのかもしれない。

 一人称ということもあり非常に感情移入しやすく、また、ところどころに挿入される泣けるエピソードの存在等。問題提起という点では、本当によくできてると思う。

 しかし、「ワーキングプア」と命名されたことで、社会的に認められただけで、こういう人達は昔からいたんじゃないの?とも思う。

 「日雇い」「その日暮らし」なんて言葉はいつからあった?
 昔は、いずれそこから抜け出せたのだろうか?
 そして、これからは、こういう格差が固定化されていくのだろうか。本当に。


 
 
 相方がネット右翼になった。

 「今日からネット右翼になるよ(・∀・)」というメールを皮切りに、中韓両国に対する、不満と笑いに満ちたメールが次々とくるようになった。

 かなり軽い気持ちで言っているのだろう。
 色々主義主張に関する事を聞いてみると、どっちかというとリベラルじゃない?という感じである。
 しかしながら、ネット右翼を自称するのだ。

 当分の間、ネットでネタを拾っては、せっせとメールしてくるのだろう。そのうち飽きるんだろけども。
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