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市町村崩壊 破壊と再生のシナリオ
単行本(ソフトカバー)
穂坂 邦夫
スパイス
平均評価:評価:4.5




 「地方自治体はこのままではどうなるか?」
 著者の予測に基づく近未来小説を間に挟みながら、地方自治体の問題点に焦点を当てていく。
 近未来小説の結末は希望に溢れているが、少々無理がありすぎるのではないだろうか。
 数多くの問題点を解決しなければ、希望はないように思う。
 そのためにも、ちゃんと問題点を見ることが大事だろう。

 先日破綻した夕張市のようなことが、日本全国どこでも起きるかもしれないのだ。

 問題点は多々あるが、本書では特に役所の経営感覚の無さを指摘している。
 歳出削減の話の中に「日本以外の先進国おいて市会議員達はフルタイムの給料を貰ってない」というものがあり驚いた。
 うちの自治体でも、議員さんの給料を削って、若者の雇用対策にでも当てた方が、過疎化も止まると思うのだが。どうだろうか。

 また、「議員として自分の地位を実感できるのは、知り合いに就職の口利きを頼まれたりするときくらいだろう」という箇所など、ちょっとぶっちゃけすぎなんじゃないかと心配にもなる。
 しかし、それ故に、本書はわかりやすいし、ストレートに問題を意識できるし、著者の危機感を共感することもできる。

 私も、この先どうなるか見通しの暗い地方に住んでいる。
 ブロードバンドを利用できない事以外、特に不便はない。夜遊びしない人間なら、日本のどこに住んでいてもあまりかわらないんじゃないかとも思う。
 仕事さえあれば、ここにいたいという人もたくさんいる。
 何はなくとも、まずは仕事だ。それがないとどうしようもない。

 しかし、ほんとにどうしようもないか?というと、そうでもないと感じる事の方が多い。
 土地など、活かされてない資産はゴマンとあるのだ。
 その持ち主はどうしているか?といえば、悠々自適の年金暮らしだ。こういう状況を見ると「農地改革って失敗だったのかな」とシミジミ思う。
 農政の問題とか、色々あるんだろうけども。
 それでも。
 管理できず、活かしもせず、貸しもしなければ、売りもしない。 
 しかし、年とともにどんどん劣化はしていくのだ。

 政治の問題、役所の問題もあるだろうけども。そこに住む人間たちの問題が一番の難題だろうなぁ。
 じいちゃん、ばあちゃん。英雄を待ち望んでる場合じゃないんじゃね(´・ω・`) ?
 

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